プロフィール

ご挨拶

 

田澤安弘(たざわやすひろ)

古くなったホームページからこちらに引っ越しいたしました。レトロな感じで気に入っているのでリニューアルはせずに、新たに別のサイトを作ることにしました。それが、いま皆様がご覧になっているこのサイトです。

さて、私のカウンセラーとしての出発点は、単科の精神科病院でした。若いころは、精神医療の現場に心理士として10数年勤務して、心の病と共に生きている人たちを支援していました。その後、北海道教育大学旭川校に(当時)助教授として着任し、養護教諭の卵たちにカウンセリングを教えるようになりました。いま現在勤務している札幌の北星学園大学は、教員としては二つ目の大学になります。北星に着任後は、カウンセリングの専門資格である臨床心理士や公認心理師の養成にたずさわってきました。

カウンセラーとしてのキャリアは、いま現在で30年くらいになります。少し年を取りました。やれやれ、もう50代半ばです。

2010年から、自宅の一室を使ってカウンセリングルームを開設しています。自宅が江別の野幌にあるものですから、「のっぽろカウンセリング研究室」と名づけました。大学の教員として研究活動も行っているので、「研究室」の文字をつけています。

開設から10年が経過しました。振り返ると、とても多くの方々が心のご相談にやってきてくれました。そのほとんどは、札幌市にお住いの方々です。片道5~6時間かかる遠方から足を運んでくださった方も少なくありません。本当にありがたいことです。感謝いたします。

この相談室は、開設以来、地域の方々のために無料のカウンセリング・サービスを提供してきました。もちろん、これからも無料で行うつもりです。ただ、私が大学を定年退職する予定の10年後には、このカウンセリングルームは閉鎖することになるでしょう。それまでどうぞ、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

令和元年9月 記す


プロフィール

[現職その他]
現職:北星学園大学 社会福祉学部 福祉心理学科 教授
学歴:北海道大学大学院教育学研究科教育学専攻修士課程修了 教育学修士
資格:臨床心理士、公認心理師
ResearchMapのプロフィールページ:https://researchmap.jp/read0132727/
[趣味]
音楽が好きで、ジャンルにこだわりなく聞きます。ロック、ジャズ、ポップス、J-ポップ、その他です。令和元年の時点ではまっているのは、ジャズピアノのビル・エバンスです。コンプリートしました。

演奏の方は、若いころバンド活動していたことがあります。でも、いまは楽器に触れる時間がほとんどありません。今年、昔の仲間が集まって久しぶりに演奏してみたのですが、指がなかなか思うように動きませんでした。やれやれ。
[主な研究業績]
(著書)

“ナラティヴと心理アセスメント-協働的/治療的につなぐポイント” 平成30年 創元社 (共著) 

“人間科学における個別性と一般性-人間の基盤を求めて” 平成19年 ナカニシヤ出版 (共著)


(翻訳書)


デイヴィッド・シャピロ著『自己欺瞞の精神療法-ナラティヴの背面へ』 平成20年 北大路書房

スティーヴン・フィン著『MMPIで学ぶ 心理査定フィードバック面接マニュアル』 平成19年 金剛出版

デイヴィッド・シャピロ著『ロールシャッハ色彩論』 平成17年 大学教育出版


(論文その他)


トラウマ・PTSD・アダルトチルドレン・アディクション関連

“セックスワーカーの非病理的感情システム・モデルの構成とその社会的援助関係における倫理的留意点について” 平成29年 単著

“複雑性PTSDの一女性を対象とする単一事例研究-抑うつの変化および情動知能が抑うつに及ぼす影響に関する時系列分析による検討” 平成28年 共著

“自覚されにくいDV被害女性のナラティヴの特徴とそのサイコセラピーによる変化について” 平成27年 共著

“トラウマと痛み” 平成17年 単著

“トラウマ雑考” 平成13年 単著

“特定不能の解離性障害とロールシャッハ・テスト” 平成13年 単著

“バタード・ウーマンを暴力と支配から救うには-ロールシャッハ・テストからみた考察” 平成13年 単著

“複合型PTSDの箱庭療法” 平成12年 単著

“ロールシャッハ・テストからみた外傷体験の後遺症について” 平成11年 単著

“トラウマ治療に生きるとき” 平成11年 単著

“私の行く末” 平成10年 単著

“アダルト・チルドレンにみられたペルソナ分裂の病態構造に関する検討” 平成10年 単著

“集団精神療法への内観法の導入-アルコール依存症者を対象とした治療効果の検討” 平成8年 単著


ブリーフセラピー(短期療法)関連

“多元的ブリーフセラピーが気分および感情に及ぼす静穏効果の検討-個別的な介入研究のこころみ” 平成30年 共著

“潰瘍性大腸炎を患う心身症者を対象とした多元的ブリーフセラピーによる介入-感情成分の変化に関する時系列分析による単一事例研究” 平成30年 単著

“多元的ブリーフセラピーによって介入した社交不安障害の事例ベース研究-自己洞察の変化および自己洞察が思考と感情に及ぼす影響の時系列分析” 平成28年 共著

“クライエントの内的プロセスは短期療法でも本当に展開し得るのか” 平成20年 単著


心理療法論関連

“クライエントの怒りへの介入とセラピストの責務と倫理” 平成30年 共著

“心的体験をドラマへと拓く-ヴィゴツキーのペレジヴァーニエの視点から” 平成27年 単著

“多声性の視点から見た自己欺瞞の心理療法-ヘルムート・カイザー研究” 平成24年 単著

“痛みと心理療法-ウィトゲンシュタインの言語ゲームとの関連において” 平成13年 単著


パーソナリティ・精神病理関連

“抑うつの発生・回復過程における情動過程と認知過程の因果性に関する事例基盤研究” 平成31年 単著

“社交不安、マインドフルネス心性、および事後的反芻思考の関連性について-多変量回帰成長モデルを用いた時系列分析による事例ベース研究” 平成29年 単著

“ヴィゴツキーの情動論” 平成27年 単著

“自己欺瞞におけるセルフトークの機能に関する検討” 平成22年 単著

“抑圧、無意識、自己欺瞞―シュテーケルのポリフォニー論” 平成21年 単著

“アリストテレス倫理学について-心理学的及び精神病理学的断章” 平成 6年 単著


ダイナミック・アセスメントを含む心理アセスメント関連

“対話のための心理アセスメント” 令和元年 単著

“不安静穏化機能尺度の開発-因子構造、信頼性、妥当性の検討” 令和元年 共著

“セラピスト-クライエント間の倫理的関係を維持・改善する「切れ・つづき」の創出-セラピーの「枠」を補強する心理学的ツールとしてのダイナミック・アセスメント” 平成31年 単著

“私設心理相談室で行う“治療的な”アセスメント――インテーク面接における状態不安のダイナミック・アセスメント” 平成30年 共著

“インテーク面接におけるダイナミック・アセスメントのためのマニュアルと、ダイナミック・アセスメント後の情動的及び認知的変化に関する単一事例研究” 平成29年 共著

“初回面接前後の状態不安の変化と多元的ブリーフセラピーの効果との関連性-インテーク面接へのダイナミック・アセスメントの導入” 平成29年 共著

“MMPI-A質問項目の翻訳文の作成” 平成21年 単著


ロールシャッハ・テスト関連

“現行のロールシャッハ・テストに対する方法論的懐疑(その1)” 平成25年 単著

“現行のロールシャッハ・テストに対する方法論的懐疑(その2)” 平成26年 単著

“ロールシャッハ解釈の理論的考察-螺旋リング・モデルの提唱” 平成19年 単著

“事後的解釈場面における概念分析-自然な自明性の喪失を呈した事例による” 平成19年 単著

“概念分析によるロールシャッハ解釈” 平成19年 単著

“癌とロールシャッハ・テスト” 平成15年 単著

“時間とロールシャッハ・テスト-辻悟著『ロールシャッハ検査法』との対話” 平成16年 単著

“個性化の状況論-ロールシャッハ状況の現象学的分析” 平成14年 単著

“横顔反応に関する検討-空白反応と外縁反応との関連において” 平成11年 単著

“心的距離の観点から見た精神分裂病-ロールシャッハ・テストを媒体として” 平成7年 単著


方法論関連

“質的研究の観点から-質的研究法としてのゲーテ自然科学” 平成26年 単著

“研究論文の理念” 平成15年 単著


翻訳論文

アレン・フランシス、ジョン・F・クラーキン著「最適な処方として何の治療も行わないこと」 平成21年

デイヴィッド・シャピロ著「ウィルへルム・ライヒ性格分析の理論的考察」 平成16年

エディス・ジェイコブソン著「女性政治囚に及ぼす投獄の心的影響についての観察」 平成10年


書評

“主題と変奏-臨床便り” 平成25年 単著

“Otto Rank Psychology of Difference:The American Lectures. Princeton University Press, 1996.” 平成20年 単著

“今年の注目!私の5冊” 平成19年 単著

その他

“マーシー・カプラン『女性の立場から見たDSM-Ⅲ』の検討-DSM対フェミニズム論争の原点” 平成20年 単著

“アナイス・ニン『人工の冬』―オットー・ランクの「声」” 平成20年 単著

“養護教諭のアイデンティティと臨床教育学” 平成16年 単著